竹の鞄 GENさんの工房を訪ねました。

浜松市天竜区春野町の山のてっぺん近く、車がすれ違うことも出来ない山道を“こんなところに人家があるのか?”と不安な気持ちで登って行くことしばし。

以前に染織iwasakiさんの工房を訪ねた時も同じ様な山のてっぺん近くの古民家だったと思い出しながら、こだわりの「モノ創り人」はこういう環境が好きなんだなぁ・・・と。
岩崎さんへ伺った時にはイノシシ、猿に気をつけてくださいと言われたり、
玄関先には娘さんが山中で拾ってきた鹿の角が飾ってあったりしたので、この辺りには何が出るのかと・・・。

まさしく前後左右、周りの樹木しか見えず、森全体を俯瞰することも出来ないような場所に、
築120年の古民家「竹の鞄GEN」の表札はあり、前上方向に小さく青い空がのぞいていました。

手を入れたといってもアルミ枠・ガラスサッシなどでなく、木製のガラス窓などで、それは素敵な住まい兼、工房でした。

竹林整備から油抜き、竹干し、ひご作り、編むという全ての22工程をお一人でこなし、
竹と同じように艶のある飴色に育ってくれるので、把手やパーツも柿渋染めの革を手縫いで仕立てています。
作品はご自身で直接お客様に説明し、納めるまで
どころか修理まで責任もってお一人でやりきるスタイルです。
その為に数に限りもあり、染織こうげいに出没していただくのはまだ少し先になりますが、お約束してまいりました!

皆さま楽しみにお待ちくださいませ。

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築120年の古民家 自宅兼工房。

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SUZUKI GENさんと作品。

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古民家内に冬の寒気を考えて四方と天井を小さくコンパクトにまとめた作業場が造られています。
座った位置から手の届く範囲でもありますね。

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編む作業中の竹籠と道具類。

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湯抜 竹干し後の切り揃えられた竹材。

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竹籠鞄の口部分の大きさや形に加工された竹材。

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工房から見えるのは樹木と青い空のみ。
一人住まいで、全工程ご自身の手作業です。

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