お店について
私たち「染織こうげい」には、大切にしている二つのことがあります。
一つは、美しいきもの地を生み出す作り手たちとの絆。
前身の店から数えて40年以上、私たちは日本各地に点在する彼らの工房を訪ね、小さな個展や公募展に足を運んで新しい才能を見出し、信頼関係を築いてきました。
彼らのきものに共通するのは、華美ではない、凛とした美しさ。かつて柳宗悦が提唱した「用の美」の精神を宿す、その最新の一枚一枚を、きものを愛する方々へと届けたい。幸福な出会いの場でありたいのです。
そして、もう一つ、私たちが大切にしているのは、布を慈しむ気持ち。時を経た布を新しく楽しむためのアイディアの引き出しを持っています。皆様のお出でを心よりお待ちしています。
社長・店長紹介
株式会社 染織こうげい
社長 砥綿 健
私は20代の終わりにこの業界に入りました。美しいものを扱う仕事に憧れ、或るきもの店に入社したのです。
はじめはきもののことを何も知らず、一つ一つ日本各地の染めや織りを覚えていきました。その中で、柳崇さん、岡本隆志さんなど、民芸運動の流れを汲む作り手の作品に触れた日のことを今も覚えています。簡素でありながらどこかあたたかく、それでいてモダンな美しさ。これだ!と胸が震えた、その時の感動が私の原点です。
やがて私は仕入れを任されるようになり、情熱を持って全国の工房を回っていましたが、店の経営は悪化。それでもあきらめ切れず、浜松店と神戸店を引き継ぎ、私が新たな店として再出発させると決めたのです。
その時、第一号の商品をお願いしたのが、原点の作家、柳崇さんでした。崇さんには店の名に「こうげい」とつけたいということも相談しました。「こうげい」は、かつて白洲正子さんが銀座で経営していたきものの名店。父、悦孝さんと作品を納めに行っていた崇さんの作品も常にその棚に並んでいました。おこがましいけれど、稀代の目利きの精神にならいたい。崇さんの許可を頂き、こうして2012年、産声を上げた「染織こうげい」は、出発の時と再出発の時、二つの原点の思いを大切にしながら、これからも歩んでまいります。
染織こうげい 浜松店
店長 佐浦 麻子
私はもともと和裁士をしていました。京都の和裁専門学校を卒業して、地元・浜松で独立。フリーの和裁士としてデパートやきもの店の仕立てを請け負っていました。
そんな私が販売職として当店に転職したのは、独立から10年目。仕事は順調でしたが、和裁の仕事はほとんど家から出ることがありません。お喋り好きの私には、人とのコミュニケーションがあまりに少ないことがつらく感じられていました。
転職に当たり当店を選んだのは、扱うきものが好きだったから。たくさんのきものを縫ってきたからこそ、織りも、染めも、いいものが分かります。いいきものに囲まれて働きたかったのです。
だから、今、とても楽しく仕事をしています。この店のきものが好きで、そして、お客様ときものの話をするのが楽しい。店内で小さな和裁教室を開き、お仕立てやお直しのご相談にも、和裁士の視点でアドバイスをさせて頂いています。ぜひきもの談議に遊びにいらしてください。
会社案内
会社名称 | 株式会社 染織こうげい |
会社設立日 | 2012年6月11日 |
代表 | 砥綿 健 |
所在地 | 静岡県浜松市中区鍛冶町140-33 |
TEL | 053-454-5180 |
FAX | 053-482-7187 |
事業内容 | 呉服販売業 |