2025年10月9日(木)~13日(月)/染織こうげい神戸店
染織こうげいでは、この秋、「民藝のこころ」をテーマにした【染織こうげい秋季展】を開催いたします。
『民藝』とは、柳宗悦によって提唱された「名もなき美」の思想。日々の暮らしの中に宿る手仕事の温もりや、用の美を尊ぶ心を大切にする理念です。私たちはその精神を現代に受け継ぎ、素材、染め、織り、形に真摯に向き合う作家の方々の作品をご紹介させていただきます。

■出品予定作家の作品 一部ご紹介(敬称略・順不同)
柳崇(柳舎)
柳宗悦の民藝思想を継承しつつ、現代に通じる造形美を探求。自然素材と草木染による柔らかな色調が特徴。民藝の精神を体現する染織家。

柳晋哉(柳舎)
柳崇の理念を受け継ぎ、素材の個性を引き出す織りを追求。構成的なデザインと温もりある織表現に定評。

秋山眞和(綾の手紬染織工房)
貝紫染の第一人者。長年の研究により、紫貝から得られる神秘的な色彩を復興。黄綬褒章受章者として知られ、自然と芸術を融合させた作品が魅力。

井口久恵(川越唐桟手織りの会)
埼玉県川越市で、江戸時代から続く川越唐桟を復興・継承。細縞の美しい文様と軽やかな木綿の風合いが特徴。
岡本隆志(国画会)
神奈川県湯河原で活動。芹沢銈介に学び、型絵染の伝統を受け継ぐ作家。構成的なデザインと落ち着いた彩色で高く評価。
岡本紘子(国画会)
型絵染の世界で独自の感性を発揮。隆志氏と共に芹沢銈介門下としての確かな技術を礎に、女性らしい繊細な表現が光る。
小島貞二(国画会)
東京都福生市に工房を構える型絵染作家。小島悳次郎の薫陶を受け、伝統とモダンの融合をテーマに創作。
久保原由佳理
長野県安曇野市にて草木染を中心に制作。柳悦博・柳崇・本郷孝文に師事し、自然の色を生かした深みある織りが魅力。

近藤のぶ子(国画会)
苧麻など自然素材の風合いを活かした織で知られ、繊細な色糸の重なりが美しく表現された作品が魅力。
齋藤知子(国画会)
短大卒業後、黄八丈の織り子として数年間勤め、2004年からは長南町の自宅工房で染織の制作
佐藤百恵(国画会)
青森出身。柚木沙弥郎に師事し、型絵染作家として活動。独自のリズムをもつ図案構成と温かな色彩で現代的な感覚の作品が魅力。
代島光子(光佳染織)
本郷織物にて本郷孝文に師事。横内佳代子氏と共に松本市で工房を構え作品制作。吉野格子を現代的に再解釈した美しい織が魅力。
徳永伊都子(国画会)
弓浜絣の嶋田悦子のもとで手紡木綿の温もりを学び、独自の柔らかい色彩表現を確立。自然素材の魅力を引き出す織りで注目。
藤山千春(錦霞染織工房)
柳悦孝に師事し、現在、東京都品川区に工房を構え、吉野間道を基調に洗練された構図と気品ある色調で定評。
宗廣陽介
人間国宝・宗廣力三氏の長男として、岐阜県郡上市に生まれ、父・力三氏により「郡上郷土芸術研究所」を設立し、後に「郡上工芸研究所」と名を改め工房を移転、現在では生産を中止し閉業。

山下早苗(国画会)
弓浜絣の嶋田悦子に学び、手紡木綿のやさしさを生かした織を制作。温かみある風合いで、多くのファンを魅了。
本展では、「美しいキモノ」掲載品
二階堂晃子氏・徳永伊都子氏の新作も特別出品いたします。


染織こうげいが掲げる“民藝のこころ”を、作家の創作作品を通して感じていただける五日間です。
皆さまのご来場を心よりお待ちしております。
📍【会場】染織こうげい神戸店
〒650-0021 神戸市中央区三宮町2-5-12
☎ 078-333-5185
🕐 営業時間:11:00~18:30(火曜定休)
🌐 ホームページ
📸 Instagram:someori_kougei_official
💬 LINE:@699nagib


