【古代布と夏衣展 開催のお知らせ】

皆さま、こんにちは。染織こうげい神戸店より、初夏の特別企画展「古代布と夏衣展」のご案内です。

期間は 6月5日(木)〜6月9日(月) の5日間。初夏の装いにふさわしい、涼やかで風情ある作品を集めた展示会を開催いたします。今回ご紹介するのは、古の技を受け継ぎ、今の暮らしに寄り添う布を生み出す作家たちの手仕事です。

作:田中昭夫 藍型染 菊に葉文

まずご紹介するのは、田中昭夫(たなかあきお)氏。埼玉県川口市に工房を構える藍染作家で、天然灰汁発酵建てによる深みのある藍色が特徴です。無地感覚の藍染きものや帯は、着る人の個性を静かに引き立てる逸品。丁寧な手仕事と誠実なものづくりで、長年多くのファンに支持されています。

作:戸屋優 榀と蕁麻もじり織八寸帯

続いて、山形県で自然布と多様な織技を融合させる戸屋優(とやまさる)氏。蕁麻・葛・藤などの植物繊維を用い、古代織物の再現や独自の布づくりに取り組む氏の作品は、布の文化的価値を感じさせます。素材に合わせた織技と自然の表情を大切にする作品は、まさに一点ものの魅力を放っています。

作:菅原匠 木綿紗布絞

そして、八丈島に拠点を構える菅原匠(すがわらたくみ)氏は、藍染と手描き染を融合させた美しい意匠で知られます。かつて白洲正子に見出された作家でもあり、八丈の自然をモチーフとした作品は、都市部でも高く評価されています。手染めによる独特の色調と構図が、夏の装いに静かな品格を添えます。

バッグ (左)榀とからむし (中)津軽こぎん刺し (右)草布変わりもじり織
バッグ (左)榀布 (右)ぜんまい織

本展では、これら三氏の作品のほかに、各産地の着尺・帯・夏衣をご用意しております。涼を誘う自然素材の布や古代布の再解釈など、目と肌で楽しめる作品をご覧いただけます。現代の生活の中に生きる“古の美”を、どうぞじっくりとお確かめください。

涼やかな装いをお探しの方、職人の息づかいを感じる一点物をお探しの方には、ぜひお立ち寄りいただきたい展示会です。

皆さまのご来店を、心よりお待ちしております。


🗓【会期】2025年6月5日(木)~6月9日(月)
📍【会場】染織こうげい神戸店(神戸市中央区三宮町2-5-12)
🕙【営業時間】11:00~18:30(火曜定休)
📞【お問合せ】078-333-5185

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