「糊作り」
米粉に石灰を混ぜ練って生糊を作り、これに糠を混ぜてその日の作業分の量の型付け用の糊を作ります。
使う型紙により、模様がつぶれず藍甕の中で溶けにくい配合になるよう温度、湿度等も考慮します。
「長板型付」
6m50cm(半反分の長さ)の長板(もみの木)に布海苔を引き生地を張ります。
(この反物はあらかじめ松煙墨の縞柄を染めています)
「型紙で糊付」
複雑な柄を作る場合は糊に朱を混ぜて色の対比を分かりやすくします。
「半反分付ける」
長板を低く設置してあるのは、型紙に対して真上からの目線を確保し、
型紙のズレを防ぎ、糊を均一に引いていくのを手早い作業で行なうためです。
「天日干し」
糊を乾かします。
半反は手前に巻いた状態です。
乾くと作業場に戻し、残りの半反分を染め、天日干しをします。
二枚型で染める場合はこれを4回繰り返します。松原工房は両面染がほとんどなので6回を型染のみで行います
「1度目の藍染(甕覗色)」
藍甕から揚げた瞬間は薄茶色ですが、空気に触れていく部分から藍色に変化していきます。
イメージする藍色になるまで回数を重ねますが、
藍液のコンディションや糊の溶け具合、気候等により経験値に頼るしかありません。