【神戸店】原始布と季の衣~日本の夏に寄り添う~

開催中の「原始布と季の衣」展よりご紹介いたします。

大井川葛布
葛は日本に自生する豆科の多年草で、秋の七草として日本人に愛され、根茎からは葛粉、葛根湯が採れ、葉は家畜の餌に。
茎から繊維を取り、織り上げたのが「葛布」です。
独特の光沢感があり、アメリカ大統領府ホワイトハウス、欧米のVIPの館の壁紙などにも使われています。

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葛布着尺「海神」

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葛布名古屋帯

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藤布
京都丹後 与謝野町の天然記念樹 黒椿の花弁染の藤布ヤスラ柄八寸帯。

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越後上布(重要無形文化財)八寸帯。

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からむし(苧麻)八寸帯と紙布八寸帯。

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芭蕉布八寸帯(重要無形文化財)
「今時こんな美しい布はめったにないのです」
民藝館創設者、柳 宗悦(むねよし)の「芭蕉布物語」はこの一文から始まります。
1974年に重要無形文化財に指定された芭蕉布のバショウは、花芭蕉、実芭蕉、糸芭蕉の品種があり、
実芭蕉はバナナがなり、糸芭蕉の樹皮の繊維から芭蕉布は織られます。
松尾芭蕉は江戸深川六間堀の庵に芭蕉を植え「芭蕉庵」と名づけ慈しみ、俳号としたそうです。

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八重山上布
板花織名古屋帯 新垣幸子作

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