松原染織工房を訪ねました。

藍染(玉藍染)の松原染織工房に竹の花が咲いた、との事で伺いました。

竹の花は60年~100年に一度咲くとは書物での知識でしたが、
染柄の打合せで孝司さんとお会いした時に「工房の竹に花が咲いたよ」と聞いたので
この眼で見たいと久しぶりに伺いました。
竹の花2

竹の花

松原染織工房は長板中形で昭和30年に人間国宝に指定された故松原定吉さんが建て
使っていた当時のままで、現在も定吉さんの10男与七さん、5男の故福与さんの2男孝司さん
9男の故八光さんの長男忠さんの3人によって作品制作が継承されています。

江戸時代の紺屋を復元した藍甕の温度管理は今でも当時と同じおが屑を燃やす
(燻す)方法で管理されています。
孝司さん
孝司さんのいるところと手前の木の蓋の下におが屑が入れられています。

藍甕
藍の花
おがくず
おが屑

長板中形の型付け場も当時のままです。天井も低いこの場所に長板3枚並べて
型付けしている事もあります。
染場

土間
作業場の土間も歴史を感じさせてくれます。

孝司・忠
工房前にて孝司さんと忠さん

工房の裏側には、藍染では洗い・豆汁引き・型付け・藍染の回数分と洗っては干すという工程が
天気を見ながら何回も繰り返し行われる為に、かなり広い干し場(野っ原のような中庭)があります。

今回その干場の竹の花が咲いたのです。もちろんお二人も昭和12年生まれの与七さんも
生まれて初めての開花だそうです。

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