原始布織工房・出羽の織座 東京展 を訪ねました

浜松店で7月20日(木)~24日(月) に開催する「日本の紬めぐり 山形編」 五百機織(佐志め織物)原始布(出羽の織座)開催に先立ち打ち合わせに伺いました。

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参考資料 アイヌ先人の衣 アットシ(おひょう)

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榀の木の皮を剥ぐ
梅雨時が適度の湿り気があり作業し易い
株立ちする木なので10年目位の木を使う
大きくなり過ぎても繊維が硬くなり品質的には良くない

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外皮と中皮とに分けて煮出し、しごいて繊維を取り出す

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川の中で最後のしごきをしている

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木や草から績んだ糸
自然布系の糸は短繊維なので、繋ぐ糸縒りのことを“績む(うむ)”と言うのに対して、
絹、綿などは“紡ぐ(つむぐ)”と言う

榀、大麻、楮、葛、苧麻 、大福帳を割いて撚った紙糸等

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ゼンマイの冠毛と、真綿と紡いだゼンマイ糸

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蕁麻(イラクサ)と繊維

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葛と繊維 葛糸は照りがある

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楮と繊維

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榀と繊維 (銀座の並木通り一丁目~八丁目の並木は榀の木です)

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左  苧麻と繊維  右  大麻と繊維
大麻は許認可の栽培地のみで栽培されます。
神事や久留米絣の重要無形文化財指定品の絣括りにも
大麻で括る事が条件になっていますので栽培されています。

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原始布八寸帯
左から 榀布もじり織り ・ 藤、榀、苧麻等の交織もじり織り ・ 榀布刺繍入り

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もじり織りに藍染名古屋帯

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藍、弁柄型染名古屋帯

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正藍型染の田中昭夫さん、正藍筒描、絞りの菅原 匠さんによる貴重な作品

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今年の民藝展 入選作品

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山葡萄の小物達

先人達から伝承する人々の手技、実用の美を手にとってご覧下さい。

7月20日(木)~23日(日)には米沢 五百機織 佐志め織物代表 佐藤 定祐さんが来場いたします。
鷹山公以来の米沢織物の歴史を優しい山形弁の語り口で解説します。

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